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価格補正の手法を中心に

価格補正の手法を中心に
たとえば、↓こんな真四角の形をした宅地があるとします。

土地が旗竿地(専通)の場合の査定方法についてまとめた

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住まいのアドバイザー

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旗竿地の計算方法

旗竿地

旗竿地(はたざおち)とは、専通(せんつう)袋地(ふくろち)路地状敷地(ろじじょうしきち)とも呼ばれ、 旗竿(はたざお)の形をしている土地 のことです。

そこで 路線価(ろせんか) を使って計算します。

路線価は、成約事例などを参考にして、公示地価(実勢価格・相場価格)の 価格補正の手法を中心に 8割 を目安に決定されます。つまり、 路線価を1.25倍すればおよその相場価格がわかる ということになります。

例えば、土地(117㎡)に接する道路の路線価が1㎡あたり10万円だとすると 評価は1,170万円

実勢価格は1.25倍なのでおよそ1,462万5,000円 となります。

奥行価格補正率(おくゆきかかくほせいりつ)

ただし、土地の評価は奥行きの長さによって影響します。 奥行きの狭い土地は、一般的な土地と比べて利用価値が低い とされています。

例えば、土地(117㎡)に接する道路の路線価が1㎡あたり10万円、地区区分が普通住宅で、奥行距離が15mの場合は1.0なので、1㎡あたりの路線価額は10万円×1.0で10万円になります。面積が117㎡なので 評価は1,170万円

実勢価格は1.25倍なのでおよそ1,462万5,000円 となります。

奥行価格補正率表

これが、路線価での計算方法ですが、旗竿地の場合、「 間口が狭小な宅地等 」か「 不整形地 」の計算をしなければなりません。

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「間口が狭小な宅地等」を使っての旗竿地の計算方法

間口が狭小な宅地等

価格補正の手法を中心に
地区区分 間口が狭小な宅地 奥行が長大な宅地
間口距離 奥行距離 ÷ 間口距離
ビル街地区 28m未満
高度商業地区 8m未満 3以上
繁華街地区4m未満 3以上
普通商業・併用住宅地区 6m未満 3以上
普通住宅地区 8m未満 2以上
中小工場地区 10m未満 3以上
大工場地区 28m未満

間口狭小補正率(まぐちきょうしょうほせいりつ)

奥行長大補正率(おくゆきちょうだいほせいりつ)

例えば、土地(117㎡)に接する道路の1㎡あたりの路線価額が10万円、地区区分が普通住宅で、間口距離が3m、奥行距離が15mの場合は、間口狭小補正率が0.9、奥行長大補正率が0.92なので、10万円×0.9×0.92で82,800円になります。面積が117㎡なので 評価は968万7,価格補正の手法を中心に 600円

実勢価格は1.25倍なのでおよそ1,210万9,500円 となります。

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「不整形地」を使っての旗竿地の計算方法

不整形地補正率表の補正率(ふせいけいちほせいりつ)

価格補正の手法を中心に 価格補正の手法を中心に
地区区分 地積区分
A B C
高度商業 1,000㎡未満 1,000㎡〜1,500㎡未満 1,500㎡以上
繁華街 450㎡未満 450㎡〜700㎡未満 700㎡以上
普通商業・併用住宅 650㎡未満 650㎡〜1,000㎡未満 1,000㎡以上
普通住宅 500㎡未満 500㎡〜750㎡未満 750㎡以上
中小工場 3,500㎡未満3,500㎡〜5,000㎡未満 5,000㎡以上

土地(117㎡)に接する道路の1㎡あたりの路線価額が10万円、不整形地補正率が0.79なので、10万円×0.価格補正の手法を中心に 79で79,000円になります。面積が117㎡なので 評価は924万3,000円

実勢価格は1.25倍なのでおよそ1,155万3,750円 となります。

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旗竿地で、建物(お家)がある場合は、 建物価格を別途計算する ことでお家の査定価格が計算できます。

旗竿地の土地部分を査定するときには、 路線価の「間口が狭小な宅地等」か「不整形地」 を使って計算します。

今回は、同じ事例でも「間口が狭小な宅地等」の方が「不整形地」より 価格が高かったので 、「間口が狭小な宅地等」を査定価格として利用します(逆に、相続税を計算するときは評価額が低い方が有利なので、「不整形地」のパターンを採用します)。

ただ、この方法で計算した査定価格で売れるわけではありません。ここから、過去に売れた旗竿地と比較したり( 取引事例比較法 )、現在周辺で売り出されている土地の販売価格を考慮の上、査定価格が決まってきます。

いくらで売れるのか

この記事を書いた人

イクラ株式会社代表。1986年大阪生まれ。関西大学文学部卒業。
野村證券株式会社に入社し、国内リテール業務を経て、その後三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)にて不動産売買仲介を行う。
イクラ株式会社では、過去に家が売れた成約価格がわかり、売買実績豊富な信頼できる不動産会社とチャットで相談できる「イクラ不動産」を運営。日本経済新聞にも取り上げられる。
加えて、契約実務や物件調査の経験をもとに、プロ向けに不動産の調査方法や用語解説、不動産市況などもわかりやすく発信している。
また、司法書士事務所では、不動産登記の専門家として登記だけでなく、離婚協議書の作成や遺産分割協議書の作成、相続登記、自己破産の申請を数多く行っており、住宅ローンなど金銭的問題・離婚・相続などを中心に法律に関わる不動産売却の相談が年間1000件以上ある。
主な資格は、宅地建物取引士、JSHIホームインスペクター、2級FPなど。

路線価とは?マップの見方や土地の評価額の出し方を紹介

路線価とは?マップの見方や土地の評価額の出し方を紹介

毎年1月1日を評価時点として、毎年7月1日に発表される価格。不動産鑑定士など専門家による鑑定評価額、精通者の意見価格などをもとに税務署(国税庁)が決めるもので、地価公示価格の80%程度が目安。相続税や贈与税にかかわる土地の評価額を出す際に用いられます。土地が面している道路の路線価をもとに、土地の評価額を算出します。 路線価は1m 2 当たりの価額ですから、路線価10万円の道路に面している200m 2 の土地は、路線価10万円×面積200m 2 =評価額2000万円となります。

地価公示価格

都道府県地価調査価格

固定資産税評価額

土地を調べるイメージ

土地の価格や評価額はそれぞれ何に使われる?

実際の売買

取り引きの目安

課税の際の目安

地価の種類 何に使われるのか
時価 実際の売買取り引きの価格や裁判などの時価証明
地価公示価格 一般的な土地取り引きの指標、公共事業用地の取得価格算定の基準
都道府県地価調査価格 公示価格の補完、地方公共団体などの公共事業用地の取得価格算定の基準
固定資産税評価額 固定資産税、都市計画税、登録免許税、不動産取得税の算定に利用
路線価 相続税や贈与税の財産を評価

土地の評価額を調べてみよう

土地の評価額の調べ方は路線価方式と倍率方式の2つ

マップで路線価を調べてみよう

路線価図の基本の見方

路線価や地区、借地割合などが記載された実際の路線価図

数字が路線価。単位は千円

数字は路線価を示すもの。1m 2 当たりの価額が千円単位で表示されています。例えば数字が「6960」なら、1m 2 当たり6960千円、つまり、路線価は696万円ということになります。

路線価図に記載されている記号

数字の隣のアルファベットは借地権割合

記号の枠の形や有無で地区をあらわす

路線価図に記載されている記号の説明

路線価や地区、借地割合などが記載された実際の路線価図

数字が路線価。単位は千円

数字は路線価を示すもの。1m 2 当たりの価額が千円単位で表示されています。例えば数字が「6960」なら、1m 2 当たり6960千円、つまり、路線価は696万円ということになります。

路線価図に記載されている記号

記号の枠の形や有無で地区をあらわす

路線価図に記載されている記号の説明

路線価をもとに土地評価額を出してみる

【case1】路線価220Dの路線(道路)に面している200m 2 の土地

路線価220Dの路線(道路)に面している200平米の土地

上の図のような奥行きが40mある長方形の土地。普通商業・併用住宅地区にあり、路線価22万円の場合、土地評価額は 「 路線価 × 奥行価格補正率 × 土地面積 」 で求められ、 相続税や贈与税を算出する際の土地評価額は4092万円 となります。

・自用地の場合
路線価 × 奥行距離40mに応ずる奥行価格補正率 × 土地面 = 土地評価額
22万円 × 0.93 × 200m 2 価格補正の手法を中心に = 4092万円

・借用地の場合
路線価 × 奥行距離40mに応ずる奥行価格補正率 × 土地面積 × 借地権割合 = 土地評価額
22万円 × 0.93 × 200m 2 × 60% = 2455.2万円

【case2】3本の道路に面している200m 2 価格補正の手法を中心に の土地

3本の道路に面している200平米の土地

その土地の接する路線価に奥行価格補正率を乗じて出した金額が高い方の路線が、原則として正面路線となります。
このケースでは、土地に接する道路の路線価がそれぞれ300(30万円)、220(22万円)、200(20万円) です。
それぞれ奥行価格補正率を乗じると、一番高いのが左側の路線の26.7万円(図の上側の路線は20.46万円、図の右側の路線は17.8万円)なので、左側の路線が正面路線となります。

【正面路線価の奥行価格補正】
正面路線価 × 奥行距離50mに応ずる奥行価格補正率 = A
30万円 × 0.89 = 26.7万円

【側方路線影響加算額の計算】
側方路線価 × 奥行距離40mに応ずる奥行価格補正率 × 側方路線影響加算率 = B
22万円 × 0.93 × 0.08 = 1.6368万円

【二方路線影響加算額の計算】
二方路線価 × 奥行距離50mに応ずる奥行価格補正率 × 二方路線影響加算率 = C
20万円 × 0.89 × 0.05 = 0.89万円

相続税路線価とは?調べ方・見方から計算方法まで解説

山下正太郎

相続税について考える際に、「土地」の評価は重要なポイントになります。
その理由は2つあり、1つは、相続財産に占める金額の割合では、土地がもっとも高いという点、もう1つは、土地の評価方法がわかりにくいという点です。
そのため、相続税を見積もる上でも、相続税対策を考える上でも、相続税法における土地の評価方法を理解しておくことは重要なポイントになるのです。
本記事では、相続において地価を算定する基準の1つである「路線価」について説明していきます。

目次 【閉じる】

  1. 相続財産の金額に占める割合は、土地がトップ
  2. 相続税の負担を考えるにあたっては、「財産評価」が重要
  3. 土地は一物四価、五価? 複数ある土地の評価指標
  4. 土地の相続税評価額は「路線価方式」か「倍率方式」で計算する
  5. 価格補正の手法を中心に
  6. 路線価のない地域の土地を評価する場合には「倍率方式」を用いる
  7. 路線価は国税庁のホームページから確認することができる
  8. 路線価図の見方と路線価方式による土地評価額の計算方法
  9. 土地の形状や立地はさまざま!路線価算定の際の留意点
  10. 特例の活用により評価額を引き下げられることもある
  11. まとめ

相続財産の金額に占める割合は、土地がトップ

相続財産の構成比の推移

▼図表1 相続財産の構成比の推移

相続財産に占める金額割合が大きい以上、その評価額が相続税の課税に与える影響も大きくなります。そのため、土地の評価方法を正しく理解しておくことが大切なのです。

相続税の負担を考えるにあたっては、「財産評価」が重要

相続税法ではどうなっているかというと、相続や贈与によって取得した財産は、財産の取得時(相続の場合は被相続人が亡くなった時点)の「時価」で評価することとしています。

そこで、国税庁は、相続や贈与の際、納税者が財産を一律に評価できるように、財産評価のルールを設けています。このルールがまとめられているのが、「財産評価基本通達(以下、「評価通達」といいます)」という文書で、これがいわば相続財産評価の「ルールブック」です。この通達に従って評価された価額を、「相続税評価額」といいます。

土地は一物四価、五価? 複数ある土地の評価指標

ここで、土地の価格に関する評価指標について簡単に確認しておきましょう。一口に土地の価格といっても、実は「地価公示価格」、「基準地価」、「路線価」、「固定資産税評価額」という4つの「公的価格」と、実際の売買価格である「実勢価格」という、合計5つの価格が存在します。
このため、よく土地の価格は一物四価(または一物五価)といわれます。

土地の評価方法の種類

▼図表2 土地の評価方法の種類

このうち、相続税算定の際の土地の評価基準となるのが「路線価(「相続税路線価」とも呼ばれます)」と「固定資産税評価額」の2つです。

土地の相続税評価額は「路線価方式」か「倍率方式」で計算する

土地の相続税評価額は、「路線価方式」と「倍率方式」という2つの評価方式のいずれかを用いて計算します。
前者が、先に述べた「路線価」を基準とし、後者が「固定資産税評価額」を基準とする方式です。

市街地にある一般的な土地の評価は「路線価方式」を用いる

はじめに、路線価方式について説明します。路線価の「路線」とは、道路のことです。鉄道路線ではありませんので、勘違いしないようにしてください。

このように、路線(道路)ごとに地価事情が異なるような市街地の土地は、原則として、路線ごとに付された路線価を基準に評価することとされており、これを路線価方式といいます。路線価は、土地の価額がおおむね同一と考えられる一連の土地が面している路線ごとに付された1㎡あたりの価額です。
この、路線価に土地の面積(「地積」といいます)を掛けた金額が、路線価方式による土地の相続税評価額の基本的な考え方です。

路線価のない地域の土地を評価する場合には「倍率方式」を用いる

市街地以外の地域では、路線価が定められていないことがあります。このような地域にある土地の評価は倍率方式により行います。

路線価方式と倍率方式の適用場面と計算式

▼図表3 路線価方式と倍率方式の適用場面と計算式

路線価は国税庁のホームページから確認することができる

国税庁ホームページでの路線価の調べ方

▼図表4 国税庁ホームページでの路線価の調べ方

調査地点:北海道札幌市中央区北6条西19丁目

路線価図

路線価図

路線価図

「路線価図(PDF)のみを表示」

土地の評価単位と地積を確認する

この路線価図にある特定地点の土地について、その土地が面する路線の路線価に地積を乗じた金額が、基本的な路線価方式による土地の相続税評価額となります。
なお、路線価の表示単位は、原則的に「千円」です。路線価図上に「100」と書かれていたら、「100千円=10万円」ということです。
また、下記の点にも留意しておく必要があります。

1 土地は「筆」単位はなく、「1画地」ごとに評価する

2 価格補正の手法を中心に 地積は登記簿上の地積ではなく、課税時期における“実際”の面積による

価格補正の手法を中心に

路線価図の見方と路線価方式による土地評価額の計算方法

路線価図を見る際のポイント

路線価図の見方

▼図表5 路線価図の見方

実際に路線価を計算してみよう!

路線価の計算イメージ

▼図表6 路線価の計算イメージ 価格補正の手法を中心に

路線価150,000円×地積140㎡=評価額21,000,000円 価格補正の手法を中心に

土地の形状や立地はさまざま!路線価算定の際の留意点

奥行価格補正

代表的な土地の路線価の補正として、土地の奥行距離に応じた「奥行価格補正」があります。

土地が接する路線の数に応じた補正も必要となる

このため、角地や二面、三面、四面が路線に面している土地の1㎡あたりの価額は、路線価に「側方路線影響加算率」や「二方路線影響加算率」を加味して計算します。先に述べた奥行価格補正は評価額を“減額”させる補正でしたが、側方(二方)路線影響加算は評価額を“増額”させる補正となります。

側方(二方)路線影響加算が必要となる場合のイメージ

▼図表7 側方(二方)路線影響加算が必要となる場合のイメージ

土地の形状や立地などに応じ、他にもさまざまな補正がある

価格補正の手法を中心に

特例の活用により評価額を引き下げられることもある

このように、小規模宅地等の特例が適用できるかどうかは、相続税額に大きな影響があるため、相続財産に土地が含まれている際は、この特例が適用可能か必ず確認しましょう。
なお、この特例は“相続や遺贈”により土地を取得した場合の特例であり、“贈与” により土地を取得したには適用されない点に留意してください。

まとめ

株式会社M&A DXについて

M&A DXでは、大手会計系ファーム出身の公認会計士や税理士、Web会社・広告代理店出身者等が豊富なサービスラインに基づき、最適な事業承継をサポートしております。事業承継でお悩みの方は、気軽にすばるの無料相談をご活用下さい。
無料相談はお電話またはWebより随時お受けしておりますので、事業承継をご検討の際はどうぞお気軽にお問い合わせください。

【No787】土地の評価で見落としがちな減額要素③ ~不整形地補正率~

① 不整形地を区分して求めた整形地を基として評価する方法

② 不整形地の地積を間口距離で除して算出した計算上の奥行距離を基として求めた整形地により評価する方法

陰地割合とは、不整形地を想定整形地で囲った場合に、はみ出る部分の割合です。具体的には、右上の図のグレーの部分で、陰地割合 = (想定整形地の地積 – 不整形地の地積)÷ 想定整形地の地積 の算式で計算します。

・陰地割合 =(想定整形地の地積700㎡-不整形地の地積400㎡)÷700㎡ ≒ 43%

③ 不整形地に近似する整形地(近似整形地)を求め、その設定した近似整形地を基として評価する方法

④ 近似整形地を求め、隣接する整形地と合わせて全体の整形地の価額を計算してから、隣接する整形地の価額を差し引いた価額を基として評価する方法

全体の整形地の価格(- – -部分+ – – – 部分)から、隣接する整形地( – – – 部分)を差し引いた価額を基として計算した価額に、不整形地補正率を乗じて評価を行います。

路線価方式とは?計算方法の基本をわかりやすく解説

「路線価方式」とは?

相続税・贈与税

マンションの敷地も「宅地」の一種です

建物の敷地として使われている土地のことを「宅地」と呼びます。
↓弊所が入居しているマンションの敷地もそんな「宅地」の一種です。

この宅地が亡くなった人の遺産の中にあって、それにかかる相続税を計算する必要があるときは、
その宅地の相続税計算上の価値を求める(=「評価する」と言います)必要があります。

この記事では、これら2つの方法のうち、「路線価方式」について、どんな方法なのかなどを詳しく解説していきます!

路線価方式は市街化区域内にある宅地の評価で使います

「路線価方式」というのは、主に市街化区域内(≒市街地の中)にある宅地を評価する際に用いる方法です。

弊所周辺の路線価図

路線価方式が適用されるエリアでは、
宅地が面している道路の1つ1つに「路線価」が設定されていて、↓このように、「路線価図」という形で公開されています。

倍率方式との違い

路線価方式の計算方法の基本パターン【一路線に面する場合】

【路線価方式の基本算式】
宅地が面している道路の正面路線価×宅地の奥行距離に応じた奥行価格補正率×地積

  • 評価しようとしている宅地が面している道路に付いている正面路線価(1㎡あたり)
  • 宅地の奥行距離に応じた奥行価格補正率をかけて
  • 最後に宅地の面積(登記地積ではなく実際の面積)をかけます。

具体的には?

きれいな正方形をした宅地の図

たとえば、↓こんな真四角の形をした宅地があるとします。

  • 路線価340,000円の道路1本のみに面していて
  • 閑静な住宅地にあって
  • 土地の奥行距離が14mで
  • それ以外の減価要因は特に無くて
  • 地積が200㎡

【具体例】
340,000円(正面路線価)×1.00(奥行価格補正率)×200㎡(地積)68,000,000円

ここでのポイントは奥行価格補正率です。
これっていったい何なんでしょう?

奥行価格補正率とは?

  • その宅地の奥行距離が
  • その宅地が所在する地区(住宅地、商業地、工業地など)の平均的な奥行距離に対して長いor短い場合に

路線価って、上の宅地のような
きれいな正方形をしている宅地に対して使うことを前提としているんです。
なので、もし評価しようとする宅地の形状がそうじゃない(奥行距離が長いor短い)のであれば、使い勝手を考慮して路線価を減額させてあげよう!というわけですね。

奥行価格補正率は国税庁から公表されています

奥行価格補正率表

↓こんな見た目をしています。

普通住宅地区の奥行距離が14mなら補正率は1.00

閑静な住宅地(=普通住宅地区)で奥行距離が14mなら補正率は1.00となっています。

このように、どの補正率を拾うかは奥行距離と宅地が所在する場所(=地区区分)に応じて変わります。
上の具体例では奥行距離が14mでしたが、もし奥行距離が24mあれば、奥行価格補正率:0.97を乗じることになります。
(=宅地の評価額も3%下がります)

地区区分とは?

では、「地区区分」とはいったい何でしょうか?
路線価方式では、その土地の場所に応じて7つの地区区分を設けています。

「地区区分」というと難しく聞こえますが、ざっくり言うと、
「その土地が、主にどんな使い方をされているエリアにあるのか」を分けたものです。

  • ビル街地区
  • 高度商業地区
  • 繁華街地区
  • 普通商業・併用住宅地区
  • 中小工場地区
  • 大工場地区
  • 住宅地のど真ん中だったら「普通住宅地区」
  • 住宅とお店が混在しているエリアだったら「普通商業・併用住宅地区」

地区区分が設けられている理由

  • 市街地のど真ん中(繁華街地区)
  • 住宅地の中(普通住宅地区)
  • 周りが工場ばかりの場所(中小工場地区や大工場地区)

同じ奥行距離でも地区区分によって奥行価格補正率が違う

では使い勝手が違って当然なので、
画一的に「奥行きが何mだったらいくら!」とするのではなく、地区区分の違いによって補正率にも差を設けています。
(0.99だったり1.00だったり0.96だったり)

路線価方式の基本パターンのまとめ

【路線価方式の基本算式】
宅地が面している道路の正面路線価×宅地の奥行距離に応じた奥行価格補正率×地積

どうですか?
「意外とカンタンやな〜!」と思われたでしょうか??
ただ。実は上の算式はあくまでも基本パターン。
こんなカンタンに終わることはまず無いんです…。

奥行価格補正以外にも様々な補正があります

  • 宅地が路線価の付いている道路に2つ以上面していないか、面しているならどのような面し方か
    側方路線影響加算率、二方路線影響加算率
  • 宅地がいびつな形をしていないか
    不整形地補正率
  • 宅地の間口は狭くないか、間口に対して奥行きは長すぎないか
    間口狭小補正率、奥行長大補正率
  • 宅地の中にがけになっている部分はないか
    がけ地補正率
  • 宅地の中に土砂災害特別警戒区域に指定されている部分はないか
    特別警戒区域補正率
  • 他の土地に比べて宅地の面積が著しく大きくないか
    地積規模の大きな宅地の評価
  • 宅地が道路と直に面していない・道路から離れた場所にないか
    無道路地の評価
  • 宅地の中に指定容積率が異なる部分はないか
    容積率の異なる宅地の評価
  • 宅地の中にセットバックが必要な部分はないか
    セットバックを必要とする宅地の評価

【路線価方式の算式】
宅地が面している道路の路線価× 宅地の形状などに応じた補正率 ×地積

各種補正率を漏らさずにかけられるかが路線価方式のキモ

これらの調整を抜け目なく加えられるかどうかが路線価方式の計算の肝です。
ここは税理士であっても抜けが生じやすいので、
税理士としてのスキルの差が如実に現れる部分でもあります。

宅地を貸し借りしていた場合は?【詳しくは別記事にて】

ちなみに、ここまで紹介している計算方法は自分が持っている宅地を自分で使っている(=「自用地」と呼びます)のが前提です。
自用地の場合、宅地の所有者が100%の権利を持つものとして評価します。
(こうして計算される土地の評価額のことを「自用地評価額」と呼びます)

場合はそれぞれ、貸宅地、借地権として、
登記上の名義にかかわらず、それぞれが自用地の一部を持っているものとして評価します。
その方法は「【借地権と貸宅地】賃貸借している宅地の相続税評価額の計算方法」という記事で解説しています。

【借地権と貸宅地】賃貸借している宅地の相続税評価額の計算方法

また、宅地と家屋を持っている人が家屋を他人に賃貸した場合、その宅地は貸家建付地(かしやたてつけち)として評価します。
この方法は「貸家建付地とは?賃貸している建物の敷地は評価減が可能です」という記事で解説しています。

尾藤武英税理士事務所外観

賃貸借ではなくタダ貸し・タダ借りの場合の評価の考え方は以下の記事で解説しています。
使用貸借とは?賃貸借との違いや相続税評価の方法を解説します

路線価はその年分の数字が毎年7月に公表されます

なお、路線価は国税庁から毎年7月1日にその年分の数字が公開されています。(←これについて詳しくはリンク先にて)
宅地を持っていた人が亡くなったのが令和2年の場合、令和2年分の路線価を使って相続税を計算します。

弊所周辺の路線価図

中を辿ると、冒頭でも紹介した↓こんな路線価図を見ることができます。(弊所周辺の路線価図です)

相続税路線価図の調べ方ガイド

路線価図の見方は?【詳しくは別記事にて】

アタマの数字が路線価

上の路線価図のうち、弊所の周辺をさらにフォーカスしてみます(^^;
縦方向や横方向に走っている道路に付いている「330D」とか「340D」とかいう符号の「330」「340」という部分がその路線(道路)に付いている路線価です。

    宅地を貸し借りしている際の計算で使う「借地権割合」

路線価図の見方ガイド【数字や記号の意味を詳しく解説】

田、畑、山林、原野、雑種地は「宅地比準方式」で計算します【詳しくは別記事にて】

また、市街化区域内にある土地でも、
その土地が宅地ではなく田や畑、山林、原野、雑種地である場合は「宅地比準方式」という方法で計算します。
ここで紹介している路線価方式をベースとしながらも、そこからさらに+α(アルファ)の計算を加えていく方法です。

宅地比準方式とは?

駐車場用地の相続税評価

相続税の路線価方式のまとめ

  • 計算する年分(亡くなった年分)
  • 宅地がある場所
  • その場所の地区区分

この記事を書いた人

尾藤 武英(びとう たけひで)

セミナー等活動実績(抜粋)

2017年
近畿税理士会京都府支部連合会など主催
「五会合同研修会」パネリスト
2018年
近畿青年税理士連盟和歌山県支部主催
「新春研修会」講師
京都税理士協同組合主催
「所得税実務講座(全10回)」講師
2019年
京都司法書士会主催
会員研修会講師
2020年
京都税理士協同組合主催
「相続税実務講座(全10回)」講師
2022年
近畿税理士会右京支部主催
オンデマンド研修講師
ほか多数(→詳しくはこちら)

【執筆・寄稿(書く仕事)】
中央経済社発行
「会計人コース2017年3月号」
エヌピー通信社発行
「税理士新聞2017年2月25日号」
中央経済社発行
「会計人コース2017年9月号」
中央経済社発行
「会計人コース2019年5月号」
中央経済社発行
「会計人コース2020年2月号」
中央経済社発行
「新・独学ではじめる税理士試験合格法バイブル」

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