ペナントは英語で「(三角形の)旗」を意味しており、まさにチャートパターンがその形をしていることから名づけられています。上値も下値も徐々に切り下がって狭くなっていき、やがて上方向あるいは下方向に抜けていきます。
ただし、上記のチャート例のように相場が上昇の途中でペナントが現れると、その後のブレイクは同じように上昇を継続することのほうが多く見られます。
FX初心者講座~FXとは?そしてFXで勝つための具体的な方法
Pipsというのは、通貨ペアの価格の刻み単位です。
ほとんどの通貨ペアは小数第5位まで表示されます。
この場合のPipsとは、小数第4位の数字のことです。
ロスカット10Pipsとか、利益20Pipsとかいうのは、ここの数値です。
小数第5位の数値は無視してOKです。
クロス円(ドル円やポンド円やユーロ円)の通貨ペアの場合は小数第3位まで表示されますが、Pipsは小数第2位の数値です。
小数第3位は無視してOKです。
ロールオーバー
AUDJPYを買うということは、日本円を売って、豪ドルを買うという行為です。
買い持ちしている通貨の金利を受け取り、売っている通貨の金利を支払います。
豪ドルの金利のほうが、日本円の金利よりも高いので、その差額分、金利を受け取ることができます。
この金利差は各国の政策金利が変動するのに合わせて変動します。
政策金利とは、各国の中央銀行が決める金利です。
日本なら、日本銀行が円の政策金利を決めています。
通貨間の金利差により生じる支払金利や受け取り金利のことを「スワップポイント」と呼びます。
スワップポイントはFX業者によって微妙に違っていますし、日々変動します。
各業者が一覧表で公表しています。
FX業者はどうやって稼いでいるのか?
1つ目のタイプの業者は、顧客からの注文を手動的に、もしくは機械的にインターバンクマーケットに流すタイプの者です。
イメージにするとこんな感じです。
どちらのタイプの業者が良いのか? ですが、
一概には言えません。自分がどんなトレードスタイルなのかによります。
2つめのタイプの業者は一見不透明で良くないと思いがちですが、大抵の場合スプレッドが驚くほど狭く、9割の状況で取引コストを安くできます。
FXトレーダーはみんなチャートを見てトレードします。
値動きの方向性を予測したり、注文を入れる/入れないの判断をしたりします。
いろいろなタイプのチャートがありますが、一般的なのは以下の3つです。
ラインチャート
バーチャート
ローソク足チャート
ラインチャート
バーチャート
ローソク足チャート
上記全てのチャートは同じ通貨ペア(ドル円)、同じ時間軸のチャートです。
一番下のローソク足が一番わかりやすくないですか?
初心者が見ても、なんとなく値動きが分かりやすいはずです。
ほどよく必要な情報だけを与えてくれています。
ローソク足の一本が示すのは、始値、終値、高値、安値です。
四角いローソク足の本体は始値と終値を示します。
ヒゲのように飛び出している部分は、ローソク足が形成される時間(画像は5分)のなかで、一度は値が動いて到達したものの、反転して戻ってしまったことを示しています。
上げるのは過熱している印象があるので赤、
下げるのは冷めていく印象があるので青です、分かりやすいですね。
サーモメータ―では赤が熱くて、青は冷たいことを示しますので、この色の設定にする人が多いです。
ヒゲというのは、チャートの分析においてとても重要な要素ですので、ヒゲを見やすいことが重要になると私は考えています。
FXの分析方法
FX市場を分析する方法やトレード手法は山ほどあります。
物凄い魔法のトレード手法、”聖杯”が存在し、それを見つけた人は一夜にして大金持ちになれる。
そう思っている人がいるかもしれません。しかしそんなものは存在しません。
FXトレードについての書籍やウェブサイトの多くを見ていて私が思うのは、
「みんなFXのトレードを複雑に感が過ぎているんじゃないか?」
ということです。
ファンダメンタル
なぜそうなるかというと…
銀行や投機家などは経済指標が発表される前から、「経済指標がどうなりそうか?」ということを元にしてトレードしています。ですから、価格は経済指標が発表される前にその事実を織り込んでしまっているのです。
「噂で買って、事実で売る」ということわざがあるくらいです。
システムトレード(EA)
全自動のシステムトレードは初心者トレーダーの間で人気があります。
人気のトレードソフトMT4上で動作する自動売買プログラム、Expert Adviser のことをEAと呼ぶこともあります。
テクニカル
ヘッドアンドショルダー
ダブルボトム
カップ&ホルダー
トレンドライン
MACD
移動平均線
RSI
ボリンジャーバンド
ATR
出来高
まずはこのFX初心者講座ではプライスアクションの導入部分を解説します。
導入部分といっても、ナメてはいけませんよ。
このページで解説する手法だけを専門的にトレードして成功しているトレーダーもいるくらいですから。
サンチャゴのプライスアクション手法
プライスアクションとはなんだ?
まずこれは私が見ているプライスアクショントレーダー向けのシンプルなローソク足チャートです。
シンプルで、無駄が無く、値動きそのものを読みやすいと思います。
一方、これはどこかの負け組トレーダーが見ていそうな、ゴチャゴチャした、テクニカル指標で埋め尽くされたチャートです。
表示される情報が多すぎて、なにがなんだかよくわかりませんね。
情報が少なすぎると困りますが、
情報が多すぎると、もっと困ります。
情報が多すぎると、意思決定ができなくなってしまいますから。
プライスアクショントレードで利益を上げる方法
トレンドが発生しているか?
レンジになっているのか?
サポートラインやレジスタンスラインの近くにいるのか?
プライスアクションが相場の反転を示すシグナルを発したか?
プライスアクショントレーダーはどんなシグナルでエントリーするのか?
プライスアクショントレーダーはいつもチャートを見てエントリーシグナルになり得るシグナルを探します。
プライスアクショントレーダーは重要なエリア(サポートライン/レジスタンスラインなど)で鍵となるプライスアクションシグナルをシグナルとしてエントリーやエグジットをします。
プライスアクションシグナルの代表格とも言えるのが、上ヒゲと下ヒゲのローソク足です。
ヒゲは、全ての時間軸の全てのチャートに現れる、反転のシグナルです。
ヒゲは1本のローソク足で完結するとても強力なシグナルです。
レジスタンスラインでの上ヒゲは売りのシグナルですし、サポートラインでの下ヒゲは買いのシグナルです。
多くの場合、ヒゲは相場反転の予兆となります。
始値と終値が直前のローソク足の値幅の中で終わっている
髭がローソク足の実体部分の3倍以上である
ヒゲの部分が、直近の数本~10本程度のローソク足の価格帯から飛び出していること
背景状況がダウントレンド
一時的にダウントレンドに逆らう上昇の動きが発生
その上昇が重要なレジスタンスラインに到達したところでPinバーが発生!
相場でトレンドが発生しているときは、そのトレンドの方向に沿ったトレードをすべきです。
トレードを少しでも勉強したことがある人ならだれでも知っていることですが、多くのトレーダーが、このことを見過ごしがちです。
「トレンドは友達」ということわざがありますね。
あれは本当です。最高のトレードチャンスは、トレンドに沿った方向に出現することが多いですから。
トレンドが出ているかどうかを見分けるのは簡単です。
なにも複雑なことを考える必要はありません。
チャートをパッと見て、右肩上がりに上がっているのであれば、それは上昇トレンドです。
右肩下がりに下がっているのであればそれはダウントレンドです。
よくわからない場合は、レンジ相場だと考えれば良いのです。
ひと目で上昇トレンドだと分かりますよね。
よく見ると、今エントリーチャンスが来ていませんか?
(Pinバーで買い)
もし明確なトレンドが見られないなら、レンジ向けの戦略に切り替えればよいだけです。
簡単なことですが、多くの人はここで躓きます。
トレンドが明確でないのに、何時までもトレンド向けの戦略でトレードしてしまうのです。
サポートラインとレジスタンスライン
要するに、
何度もチャートが反応しているポイント = 多くの人が注目しているポイント = 今後もチャートが反応するであろうサポートライン、レジスタンスライン ということです。
- 一番上は、ギャップダウンする前に安値になっていたポイント
- 上から2番目はギャップダウンした後に「山」となってそこから価格が下落したポイント
- 上から3番目は何度かチャートが反応したポイント
- 一番下のラインは、「谷」となってチャートが3回反応しているポイント/直近の安値
- サポートライン、レジスタンスラインを引く
- 背景状況(トレンド?レンジ?など)を把握する
- ラインに価格を引きつける
- プライスアクションシグナルの発生を待つ
- エントリーした場合のプランを作る
- シグナルが発生したら迷わずエントリー
- プラン通りにポジションを管理する
- ポジションを手仕舞いしたら記録をつける
FXのトレードプランを作る
トレードが他の仕事と違うのは、ルールが全く存在しないというところです。
どれぐらい賭けるべきか?何時トレードすべきか?どんな方法でトレードすべきか?
だれもあなたをルールで規制してくれません。
トレードプランで何を決めるのか
明確なトレンドの方向に沿ったPinバーだけをトレードする
日足か4時間足のPinバーだけをトレードする
サポートライン/レジスタンスライン付近で出現したPinバーだけをトレードする
エントリーした後すぐに行く手を阻むラインがある場合はトレードしない
ヒゲの長さが実体の3倍以上なければPinバーとは認定しない
どんな小さなことでもトレードプランに含める
資金管理はどうするのか
一回のトレードでいくらの資金をリスクにさらすのか 相場の反転を示すプライスアクション
損切りのストップ注文の出し方は?
どんな頻度でチャートを見るのか?
利食い目標の値段はどうやって決めるか?
トレードをする理由は?
トレードプランを書くときに意識しておいてほしいのは、
「本番のトレード中にどんな状況に陥っても、それに対する対応方法はすでにトレードプランに書いてあるから安心」
そんな状態を目指してほしいということです。
詳細なことまでトレードプランに書いておくことで、より安定したトレーダーになることができます。
実際に書く!そしてそれに従う!
慎重にトレードプランを書いた。ここまではいいのですが、最初のトレードからもうルールを破ってしまうのです。
たとえば、明確なトレンドに沿ったPinバーしかトレードしないとトレードプランい書いておきながら、ダウントレンド中に買のPinバーが出現したところで、ついつい買いエントリーしてしまう。そしてそのポジションがロスカットになり、自分のバカさを憎む。よくあることです。
そんなことしないよ!
そう思いますよね。しかしトレードの世界では本当によくやってしまうことなのです。
トレードプランを書き出し、いつどんな時も、プラン通りにトレードしましょう。
自分の決めたトレードプランにチャンスを与えてやる
あなたは自分が練ったトレードプランを信じ、ある程度長期間にわたってチャンスを与えてあげる必要があります。
ラスベガスのカジノやパチンコ店のビジネスみたいなものです。
客のうちの何人かが大勝ちしても、カジノの経営者は気にしません。マイナスになる日があることも承知のうえでビジネスをしています。
長期間ビジネスを続ければ、長期的にはかならず店側が儲かることを彼らは知っています。店側に優位性があることを知っているのです。
ですから彼らは自分のビジネスプランに従って日々淡々と営業を続けるだけなのです。
トレーダーがはまってしまいやすい罠
オーバートレード(トレードし過ぎ)
オーバートレードはいろんな形で現れます。
負けトレードに対するリベンジのためのオーバートレード
私生活のストレス発散のために、トレードでいい気分になりたいというわけのわからない理由からのオーバートレード
時間軸はオーバートレードと関係ありません。
1分足やティックチャートなど、短い時間軸のチャートでトレードしているなら、最高のチャンスだけをトレードしたとしても、一日あたりのトレード回数は多くなります。これはオーバートレードでしょうか?
もちろん違います。トレードプランに沿って最高のチャンスだけをトレードしているのであれば、トレード回数がかなり多いとしても、それはオーバートレードではありません。
身の丈に合わないリスクをとる
ぐっすり眠れるか?スイングトレーダーならポジションを持っている状態でぐっすり眠れるか?デイトレーダーなら、負けた日の夜にぐっすり眠れるか?で判断します。
今すぐ無くなっても問題ないお金でトレードしていないか?
生活費でトレードしていないか?
トレード専用の資金でのみトレードする
ちゃんとした教育を受けずにトレードする
どんな専門分野でも、最初にちゃんとした教育を受けなければその分野で稼げるようにはなれません。
例えば税理士。税理士として生計を立てたいなら、専門学校に行くか、大学に行くかして専門知識を習得しなければなにも始まりません。
野球選手もそうです。優秀なコーチについて練習しなければプロ野球選手になる道は決して開けないでしょう。
ダイバージェンスをどこよりも詳しく!3種類使い分けて真相深入り
当サイトのポリシーは『FXで誰もがタシデレ(=幸福)を実現できるようになること』
というわけで、再現性抜群のシステムトレードを無料でおすそ分けしています!
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FX初心者が覚えるべきトレンドサイン、酒田五法のローソク足分析パターン
ダブルボトムは、さきほど説明したダブルトップの逆パターンです。こちらはアルファベットの「W」の形に見えます。
相場が底値に入るあたりで出現し、底が2つあるチャートのパターンです。ネックラインは、相場が下落し底値(一番底)のサポートライン(支持線)で跳ね返され一度上昇し、再び下落しようとしたと辺りになります。
トリプルトップの反対である逆三尊(トリプルボトム)です。3度目の底値をネックライン割れから今度は買いエントリーとなります。
先ほどご紹介したトリプルトップの真ん中の頂点が左右よりも高い位置を取るのがヘッド&ショルダートップ(三尊)です。
ヘッド&ショルダーも同様に相場が反転・下落するサインとなります。真ん中のトップを「ヘッド=頭の部分」、左右のトップを「ショルダー=肩」に見立てているので、この名称が付けられています。
ヘッド&ショルダートップの反対で、相場が底打ちして反転・上昇のサインとなります。ネックラインを抜けたら、買いでエントリーするパターンになります。
ウェッジとは英語の「Wedge」、つまり「くさび」を意味しています。チャートパターンが上値も下値も徐々に切り上げていき、まるでくさびを打つような形を形成していくことからこの名称が付けられています。
最終的には上値の上昇の勢いが止まり、ネックラインを割れてくると買い勢力は売り、さらに売り勢力も加わってくるので激しく下落していきます。
上昇ウェッジの反対パターンです。ただし、上記の図とは違いネックラインから上昇せずに下に落ちてくる場合もあります。
もし、心配なら短い時間足で戻りを待ってからエントリーすると「ダマシ」に遭う確率を少し下げることができるでしょう。
ペナントは英語で「(三角形の)旗」を意味しており、まさにチャートパターンがその形をしていることから名づけられています。上値も下値も徐々に切り下がって狭くなっていき、やがて上方向あるいは下方向に抜けていきます。
ただし、上記のチャート例のように相場が上昇の途中でペナントが現れると、その後のブレイクは同じように上昇を継続することのほうが多く見られます。
ペナント同様に「旗」という名称が付けられているのが、「フラッグ(Flag)」です。ペナントと異なるのは、上値も下値も下降しながら、最終的にブレイクするというチャートパターンが形成されることです。
レジスタンスライン抜けから買いでエントリーする戦略が有効です。
上昇フラッグは、上がり続けた相場がいったんどこかの節目で、それまで買っていた勢力の利益確定売りが入って徐々に下がり始め、価格が切り下がったところで今度は新規の買いが入り、ライン抜けで再び上昇を継続させた形になります。
上昇フラッグの真逆の値動きです。サポートラインを抜けから売りでエントリーします。
これら上記で解説したさまざまなチャートのパターンはトレンド転換時に出現しやすいため、多くのトレーダーが「トレンド転換のサイン」として理解しているものです。しかし、必ずトレンド転換するわけではないので、トレンドが変わる可能性が高いと意識する程度にしておくと良いでしょう。
FXで使える酒田五法のローソク足分析パターン
ここまでローソク足の基本的な種類や意味についてお伝えしてきました。
FXでもバイナリーでも役立つ!!【プライスアクションとは?】
プライスアクションの説明に入る前に、ローソク足のおさらいをしておきましょう。 ここがズレていては、 この後の理解ができません。
プライスアクションとは?
プライスアクションが値動きのことであることは、先にお伝えしました。
プライスアクションとは、値動きを分析することによって、相場の状況(大衆心理)を分析・判断して、トレードしていくことを言います。
それと同じで、ローソク足のプライスアクションが見えれば、その先に相場に起こることが予測可能になるのです。
こういうパターンのローソク足が出たら、相場はこのように動きやすい
プライスアクションの種類
- ピンバー
- Two(2)バー・リバーサル
- インサイドバー
- アウトサイドバー
【ピンバー】から読み取れる相場の大衆心理は、 売り(買い)が入った後、逆方向への強い否定の動きが入った ということになります。
このように、トレ・サポラインとプライスアクションの両方の根拠が重なっている場合は、高確率で反転していくことが多いと言えます。
Two(2)バー・リバーサル
この【Two(2)バー・リバーサル】は、先の【ピンバー】と同じなのですが、時間内の動きのタイミングが違うために、二本のローソク足に別れてしまったものになります。
インサイドバー(はらみ足)
上の画像の矢印を見ればわかるように、先の『陽線』の値動きよりも『陰線』の値動きが小さくなっています。
長いローソク足に合わせてレンジ用のラインを上下に引いておけば、しばらくはそのレンジ内での値動きとなりますので、ラインに触れたところがエントリーポイントになるというワケです。
アウトサイドバー
上の画像は、2本のローソク足の値動きを表しています。
このようにアウトサイドバーが出現した後は、エントリーポイントが読みやすくなりますので、優位性の高いトレードが可能になります。
プライスアクションと、酒田五法との違いは?
ここまで読まれた方の中には、「『酒田五法』に似てるな」と思われた方がいるかもしれません。
相場は主に、欧米の機関投資家が動かしているので、彼らが利用しているプライスアクションを分析方法として使う方が効果的です。
また『酒田五法』は、 為替よりも株の取引に適している と言われているので、今回は大きく取り上げませんでした。
プライスアクションのまとめ
ここまで、プライスアクションについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
そして何より、プライスアクションを知ることで、レジスタンスラインやサポートライン、トレンドラインやレンジラインの引き方がより明確になってきます。
プライスアクションを使った反転を確認しての押目買い、戻り売り
プライスアクションを使って
反転を確認してからエントリーする方法の典型例を以下に示します。
上記は押目買いの例ですが、
俯瞰的に上昇トレンドで買い優勢の展開となっていますが、
直近では調整によって高値と安値が切り下がり、
短期的な下降トレンドになっています。
しかし、最新の価格では直近の高値
(水平に引いた オレンジライン )をブレイクしたことで、
高値と安値の切り下がり関係が終わっています。
つまり、上記チャートでの 相場の反転を示すプライスアクション オレンジライン を超えたことで
調整の下落は終了し、元の上昇トレンドへ回帰したと認識し、
押目買いによるロングエントリーができると判断します。
要するに、調整の下落トレンドの終了、且つ、
押目からの反転上昇のサインとして、
“ 直近高値のブレイク ”
を利用するわけですね。
上記は押目買いでの例ですが、
戻り売りの場合でもチャートが上下対称になるだけで
考え方は一緒です。
プライスアクションでの戻り売りの実践例
注目すべき高値と安値がどれなのか分からない場合は、
MT4にも標準装備されている[ ZigZag ]という
インジケーターを使いましょう。
このインジケーターを使えば、
自動で高値と安値をラインでつなげてくれるので、
チャートの山と谷が視覚的に分かりやすくなります。
EURUSDの15分足チャート
相場の反転を示すプライスアクション
まず、俯瞰的に下降トレンドになっている事が分かります。
青色ライン はMA(84)で、これは1時間足のMA(21)に相当し、
このラインが下向きになっていれば
執行時間軸(15分足)に対して大きな時間軸(1時間足)が
下降トレンドなので、ショートのみを仕掛ける、
という方針でも良いでしょう。
そして、俯瞰的には下降トレンドであるものの、
23日の前半までは、ジグザグの 赤色ライン [ZigZag]を見ると
高値と安値が切り上がっており、
短期的には調整による上昇トレンドになっている事が分かります。
そこで、直近の安値( オレンジライン )に注目し、
ここを割れれば高値と安値の切り上がり関係が終了し、
元の下降トレンドへ回帰したと認識し、
戻り売りによるショートエントリーができると判断します。
そこで、 横向き赤色矢印 によるショートエントリーです。
EURJPYの15分足チャート
最初の 横向き赤色矢印矢印 でショートエントリーし、
次の 横向き赤色矢印矢印 で利確決済です。
全般、下降トレンドでしたが、
途中から高値と安値が切り上がって、
一時的に調整による上昇トレンドとなる。
そこで、その上昇トレンドの安値( オレンジライン )に注目し、
そこを割った時点で上昇トレンドが終了、
下降トレンドに回帰したと判断してのショートエントリーです。
この日は全部で2回トレードを行い2勝0敗、
合計で+77.8PIPSの獲得 となりました。
高値と安値に注目した押目買い、戻り売りの手法としては
今回のチャートは教科書的で分かりやすかった部類に入りますが、
ここまで綺麗なパターンはそれほど頻繁には出現しないでしょう。
なので、メインの手法としてではなく、
サブの手法の一つとして頭の片隅に留めておく
くらいが良いのかもしれませんね。
この記事を書いている人
元ブラック企業のプログラマー、現在はFXをメインとした専業裁量デイトレーダー。 トレード歴は10年以上で、いろいろなFX商材を勉強して、 今のような「裁量重視」+「環境認識重視」+「順張り主体」+「デイトレ主体」 というトレードスタイルに辿り着く。 本ブログではFX商材での学習や私のトレード論を書いています。 相場の反転を示すプライスアクション その他、EA(自動売買)やインジケーターの開発も行っています。 座右の銘「トレードとは心の所作。心が正しく形を成せば想いとなり、想いこそが実を結ぶのだ」
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